寮生活100 別れ
2012-03-12
生徒会長として文化祭の準備をしたり、農業高校ならではの研究活動のリーダーとして全国大会最優秀賞を目指していたり、大学の推薦入試の対策を練っていたり、
引退したソフトテニス部の元部長として、後輩に指導したり、寮では棟長として活動していたり・・・。
学校では休む暇などありませんでした。美沙はそのころすでに部活を引退しており、私とは逆に昔より余裕のある生活を送っていました。
私と美沙は完全にすれ違っていました。忙しい私には、昔のように美沙に思いをはせる時間は無く、その逆で生活に余裕ができた美沙は昔以上に私に思いをはせるようになりました。
二人は頻繁にケンカをするようになりました。2年生になって買った私の携帯には美沙とのケンカのやりとりのメールばかりが増えていきました。
「こっちは時間が会って、会いたいのに会えない。どうして少しの時間でもいいから会ってくれないの?」
「こっちはやることが山ほどあって、本当に美沙に会える時間がない。ひどい話かもしれないけど、今俺がやっていることには全部締め切りがある。
この締め切りを過ぎれば、たくさんの人に迷惑がかかってしまう。だから今は美沙に時間を割いている余裕がない。申し訳ないけどもう少しの間、我慢してくれ。」
まだ若く人生経験も浅い高校生の私達二人には、我慢する心と相手を思いやる心が少し欠けていました。
私と美沙は卒業を間近にした2月に別れることになりました。
形としては、美沙が私のことを振った形になりましたが、原因はお互いにあったように思います。
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